MARIE.のリクルート事情について

質問№1の項目

最近いちばんよく聞かれるのが「アシスタントは雇わないの?」である。実際、いつでもほしいくらい忙しくさせていただいてる。一人手伝ってくれる人がいればきっと、お客様も予約が取りやすくなるだろう。しかしあっという間に10か月も過ぎてしまったので、とりあえず一年間は一人でできるデータを取ってみたくなり10月までは絶対ひとりでいいやと決めている。

そしたらもう、いつでも来てほしいくらいだ。もともとずっと一人サロンをやる予定でこんなに城をでかくしていないから、外側から見ればMARIE.は2~3人の箱に見えているらしい。一人で使いこなしていると言うと必ず驚かれる。

一人でやる楽しさもあるにはあるのだが、誰かと働くことが嫌いなわけではない。そしてやはり予約枠を今以上に増やさないと、本当にお客様が入りきらないという物理的な問題もある。でもお手伝いさんが欲しいのではなく、同じ方向を見て、お客様に同じマインドで向き合ってくれる子と働きたい。上から目線で選んでいるのではなく、それがお客様のためでもあるからで。 

衝撃的な経験により根付いた考え方

実は私は、一番最初に就職したサロンがオーナーの逝去によって閉店になったという経験がある。そんなことがあればその時何が起こるか、というと【オーナーの顧客さんが困惑する】ということ。 

自分の担当がある日突然、居なくなったら。  

こんなに震えることないだろう。だけどそのサロンはアシスタントの存在が、【お手伝い】としてだけではなく【一人のお客様を仕上げるデザイナーの一員】として動くことを高く求められる店だった。そのため、お客様にとってはアシスタントも、かなりの比重の高い存在だったのだ。だから起こった現象はこうだ。「担当のスタイリストは誰でも構わないから、アシスタントには〇〇ちゃんに入ってほしい」 このようになったのだ。 担当は誰になっても構わない、というのも先輩方の実力の高さを物語っているし、アシスタントへのお客様からの信頼度の高さもかなり窺える。

アシスタントさえいれば、誰が、どんな髪の特徴があって、癖はどこに出やすいか、色の発色の仕方はどうか、など事細かに詳しい情報で担当することができる。結果、オーナーのお客様はかなりの数の方が路頭に迷うことなく過ごすことができたように思う。

これを直に経験したからこそ、いろんな意味で【後継者】的な存在は、私の大切なお客様にとって必ず必要だと思う。そういう意味で誰かと一緒に働きたいのだ。なるべく病気しないように、なるべく怪我をしないように、気を付けて生きているが、万が一が絶対に無いとは誰にも言い切れない。だから私のお客様のためにも誰かを探したいと思っているのだ。

私が大切にしていること、何を考え、何を見てお客様のデザインを考えているのか。それを共有できる人を探したいと思う。